家づくりコラム

【失敗しない住宅プランのコツ】
間取りを決める前に、家具を決める。

住宅プランをつくってもらう際に、設計者に「この部屋の大きさ、何帖必要ですか?」と質問されることは、めずらしくありません。

信頼できる業者ならば、まず置きたい家具から、細かく聞き取りがはじまるはずですが、ここで悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。どんな家具を置きたいのか、なかなか具体的にイメージするのは、むずかしいものです。

そこで今回は、住宅プランを左右する、家具についてお話しします。

 

部屋の間取りを決める際、もっとも重要なのは、家具。

 

じつは設計者に真っ先に伝えるべきことは、置きたい家具や家電、モノのこと。もう少し大きくとらえると、インテリアイメージということになります。

以前の家づくりコラム【住宅図面の見方】失敗しない家づくりのコツは、人が歩く幅にあり。では、人が歩く通路は最低52cm確保する必要があるとお話ししました。これは家具を置いたうえで、最低52cm必要ということです。

「何帖必要ですか?」といった聞き取りでできた部屋に、後から冷蔵庫や、新しく買ったテーブルを置こうとすると、どこかが狭くなってしまうことがあります。

家具をちょっと変な感じにずらして置いたり、料理を運ぶとき危険であったり。人が通りにくい空間ができてしまうこともあるのです。

 

次の間取り図をご覧ください。

たとえば6人家族だとして、6人掛けソファと、6人で囲む食卓テーブルを入れたところ、下記のような場所に不具合が出ています。

これは、決められた空間に好きな家具を入れてみたら、問題が生じてしまったという極端な例です。6人で使用するリビングダイニングは14帖では足りない、ということではありません。あくまでも置く家具との兼ね合いによって、不都合が出てしまったのです。

引っ越しをしていざ気に入った家具を入れてみたら、いろんな不満が生じてくることがあります。その多くの原因が、このように家具と間取りの関係にあるのです。

 

必要な通路の幅については、こちらで解説しています。ぜひご参照ください。

【住宅図面の見方】人がすれ違う通路の幅は十分?後悔しない家づくりの寸法とは。

 

【あなたにもチェックできる、プロの設計ポイント】

これらのプロセスを経てプランをつくってもらいましょう。

プランがあがってきたら、あなたは自分で家具を書き入れ、気づいた問題を伝えて修正してもらう、という手順を繰り返します。何度かプランを練り直してもらうことになりますが、とても重要です。また、ヒアリングや打合せを重ねる過程で、わからないことがあれば、インテリアコーディネーターや設計者に相談しましょう。家具のサイズや形がうまく書き入れられないときにも、相談するといいでしょう。

なお、一般的な寒冷地の家にはパネルヒーターが壁側に設置されます。この場合、家具は壁から15㎝ほど離して置くことになりますが、シノザキの家はパネルヒーターを設置しない暖房方式を採用しているので、壁側にすっきりと家具をレイアウトできます。これによって、床壁天井と窓、という空間を構成する面や線が美しく見えます。

興味があるという方は、一度お問い合わせを。

 

家族がその部屋で、どう過ごしたいか。

 

部屋の大きさを決めるときに重要なのは、ライフスタイルや生活のリズム、部屋の用途などです。家具などのモノのサイズや形と同じくらい住宅プランで重要なのが、家族がその部屋でどう過ごすかです。

自分の部屋で過ごす時間が多い家族もあれば、食事やお茶の時間が長く、子供の勉強もダイニングテーブルで、という家族もあります。

今までどう過ごしてきたかもありますが、これからどう過ごしたいかも重要で、それによって家具も空間のボリューム感も変わってきます。

今ではリビングとダイニングをきっちり分けるのではなく、ゆるやかにつながるような、自由度の高い家具も増えています。写真のソファ(リーンロゼ社)は、一見ベンチのようですが、置き型のクッションはどっしりとしたホールド感があり、自由に動かせます。ダイニング・キッチン側に向かって腰かけたり、テレビの方を見てくつろいだり、ベッド並みのサイズなのでガッツリ眠ったりも可能です。

またテレビボードやベンチ・収納などに、造作家具を提案してもらうという方法もあります。家具が建物に馴染んで自然な落ち着きが生まれ、無駄なスペースもなくなるので、おすすめです。

まずはリビング・ダイニングで家族がどんなふうに過ごしたいか、プランの打ち合わせに入る前に、話をふくらませてみてはいかがでしょうか。

 

実物に近いものを、実際の目で見て選ぶ。

 

家具や家電の選び方、置き方というのは、間取りに影響するとても重要な要素だということがおわかりいただけたと思います。

しかし、現在家にある家具や家電なら、大きさも雰囲気もわかりますが、購入予定の家具はイメージがつかみにくいですよね。プランをつくる前に、家具屋さんや家電店に行って実際に見て決めるのが一番です。

お店に希望する家具の在庫がない場合でも、動画やオンラインで確認できるかもしれません。形が同じで色違いの家具があるならば、ぜひ見せてもらいましょう。

 

家具を先に決めると、家具の予算を先に立てられるというメリットがあります。ほとんどの場合、家具、家電の予算まで立てていないことが多く、家具を購入するために新たにローンを組んだ、という話もよく聞きます。

無理なく、心から満足できるプランをあげてもらうために、あなたも家具から決める間取りづくりにチャレンジしてみてください。

 

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