家づくりコラム

エネルギーの自立で、安らぎと平和をめざそう

みなさん、ご無沙汰しています。しばらくBtoBでニセコに隠っていました!ここ1〜2年、住宅についてはリノベーション中心に特別にオーダーのあったお客様のみお受けしていましたが、そのほとんどのお客様にたいへんご満足いただき、やはりtoCで、ご家族の暮らしに寄り添った家づくりをすることがシノザキの使命であると、あらためて感じることができました。
また、今こそシノザキが提案する省エネシステムを、できるだけ世の中に広めるべき時であると考え、まずはこのコラムで、その想いをお伝えしたいと思いました。よかったら、最後までご覧いただけると嬉しいです!

世界が突きつけたエネルギーの不確実性

今、中東地域で起きている紛争は、人道的な問題に留まらず、世界のエネルギー市場に深刻な影響を及ぼしていますね。私たちは、日々の生活に必要な電気やガスが、いかに不安定な地政学的バランスの上に成り立っているかを思い知らされました。

エネルギー自給率が低く、ほぼ輸入に頼る日本。遠く離れた地で起きた出来事が、直ちに日本の光熱費高騰や供給不安へと直結する現実は、私たちの暮らしが世界の動きに簡単に左右されてしまうことを物語っています。こうした状況下で求めるべきなのは、一時的な節約ではなく、外部の混乱に振り回されない「エネルギーの自立」ではないでしょうか。

ラディアント・サーキュレーション・システムという解決

シノザキが提案する特許技術「ラディアント・サーキュレーション・システム」は、こうした課題に対する技術的でかつ誠実な回答です。

根幹となる要素は、輻射熱(ラディアント)と空気の循環(サーキュレーション)です。理想の暮らしを追求するフルオーダーのデザインの中に、建物そのものが輻射熱を循環させる装置となるための風道と緻密な空間設計によって実装させるのが特徴です。

●エネルギー効率の最大化: ハイレベルな断熱・気密性能を前提とし、一度生成した熱を逃さず建物全体に循環させます。

●エネルギーコストの安定化: 少ないエネルギーで安定した室温を維持できるため、エネルギー供給の変動に対する耐性が高まります。

この仕組みは、単に化石燃料への依存度を下げる、というだけではなく、家が建つその場所に存在する地熱を効率のよい輻射熱に換えて利用したり、地域で調達可能な自然エネルギーを地産地消しながら環境と共生したり、といった、まさに我が道をゆくライフスタイルを享受することになります。世界の資源争奪から一歩距離を置き、持続可能な生活基盤を築く。そのための極めて合理的な手段、とも言えるでしょう。

 

「消費」から「維持」へ

これまでの住宅建築の多くは、エネルギーを消費し続けることで快適さを担保してきました。しかし、中東情勢の緊迫化が教えてくれるのは、そうしたモデルがいかに脆弱かということです。

ラディアント・サーキュレーション・システムの思想が大切にするのは、エネルギーを消費することではなく、暮らすことでエネルギーの好循環を維持するという考え方です。まずは身近にある自然のエネルギーを最大限に活用すること。地熱や地下水を利用したり、薪ストーブを採用したり、冷暖房にはカーボンニュートラルを実現するエネルギーの地産地消をめざします。

また、超高性能住宅の躯体が長時間がっちりと熱を抱え込みます。輻射熱によって、人は快適な温度を建物や家具などから体に感じ取ることになるのですが、これはほんとうに快適です。多くの場合、先に空気をあたためる方式ですが、空気の温度が上がっても建物から冷気が体に輻射されている間は寒いと感じます。輻射熱の場合、体にじんわりと冷房や暖房が伝わってくるため、たとえば空気の温度がそこまで上昇しなくても、十分にあたたかいと感じます。少ないエネルギーで長時間快適な状態を保つ、という意味でも、「維持」というキーワードを重視した家づくりとなります。

家全体に輻射熱を蓄熱させるという考え方は、限られた地球資源をいただくからには、あますことなく使い切るという、倫理的な責任にも合致しています。

私たちが住まいを通じてエネルギー消費を抑え、循環型のエネルギー維持にシフトしても、それはごくわずかな貢献にすぎないと思うかもしれません。しかし社会の変化はすべて、最初はほんの一部の変化から始まります。小さな取り組みが、いずれ資源を巡る対立を和らげるような希望になればという願いを込めて、住宅でシノザキができることをお客様にご提案していきたいと思うのです。

 

次世代へつなぐ、誠実な住まいづくり

住まいは一度建てれば数十年にわたって存在し続けます。その間、世界情勢がどのように変化するかを完全に予測することは不可能です。だからこそ、どのような時代になっても住む人の暮らしを守り抜く、未曾有に対応する建物の性能が重要になります。

シノザキ建築事務所の家づくりは、流行や過度な設備に頼るのではなく、物理法則に基づいた空気の流れと熱の伝わり方を追求しています。ラディアント・サーキュレーション・システムによる自立した住まいづくりは、不透明な未来に対する備えとして、ご理解いただけるご家族と一緒に住まいの本質を考える誠実な取り組みです。お客様の暮らしにも、社会にも、受け継ぐお子様の将来に対しても、高い価値を提供できると考えています。

 

足元から始める持続可能な選択

戦争という大きな問題を前に、私たちは今何をすべきでしょうか。一生活者としては、途方に暮れるばかりですよね。しかし私は、こんなときだからこそ、身近な暮らしについて根本から考え直すべきではないかと思うのです。

ラディアント・サーキュレーション・システムは、遠くから燃料コストをかけて運んでくるエネルギーに頼るのではなく、どんな世の中になっても動じない身近なエネルギーを地産地消し、エネルギー効率を極限まで高める選択を、今こそすべきではないかと思います。家づくりは、生き方が反映されるものです。どう生きたいかを実現できる住まいを、ご一緒に築いていきませんか?

3つのLOWを叶えるラディアント・サーキュレーション・システムについて、詳しくはこちらもご覧ください。

 

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