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そろそろ夏も終わりかと思えばまた暑い。しかし秋の気配はなんとなく感じる。

弊社に木製玄関ドアを納品して頂いているm.a.pさんから、ニセコにある「斜めの家」を見に来ないかとのお誘いを頂いた。「斜めの家」と言えば、北海道を中心に長く活躍された建築家、倉本龍彦先生の作品である。

そういえば、ニセコへは野菜の買出しに毎年必ず行っている。
時には日帰り温泉に入ったり、美味しいランチを楽しみながら、道の駅ビュープラザで野菜を買い、
その後余市へ出て柿崎商店で魚を仕入れるというパターン。
いつもの年より早い時期だが、折角の機会なので見学のついでに買い物もしてこようという事になった。

倶知安駅を右手に見ながら昆布温泉に向かうと、見えてきた!!
外観は通りすがりに見た事があったのだが、あらためて見ると本当に斜めである。すごい・・・

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この不均衡のバランスが、ニセコという自然豊かな景観にとけ込み、見事な美しさを醸し出している。
すでに北海道を離れて暮らす倉本先生ご本人が、夏の一時期を過ごしにいらしていて、
人間味のある興味深い話を色々と聞かせてくれた。

斜めの家は、「地面に斜めに突き刺さる金属」をイメージしたものらしい。
やってみたくても、無理かとあきらめてしまいそうなものだが、そこが凡庸に非ずという事か。

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築40年ほど経っても色あせない魅力を感じさせる住まい。
時代が変わっても変わらないものが建築にもあるはずと、先生の話を聞いてあらためて思った。

人に興味を持ち、考えや感覚を想像し、カタチとして具現化する、そこにデザインの美しさや機能美を加えていく。
建築のベースにあるのは、思いやりや優しさであるべきだろう。

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今までも沢山の家づくりをお手伝いしてきたが、また原点に帰り、
しっかりと基本を心と腹に落として、また次の家づくりに生かしていきたいと思う訪問であった。

仕入れてきた野菜は順調に消費中である。