前回書いた「52センチ」と同じように、この数字もプロ側は当たり前と思ってはいても、建主であるあなたにわかりやすく伝えることはないと思います。

「78センチ」とは、人がすれ違うのに最低限必要な幅です。基本的にこの寸法が確保できていないプランの場合、理由があって説明できる場合を除いて、提案としてはかなりレベルが低いと思って良いと言えます。

図をご覧ください。

図たとえば、キッチンからダイニングへの通路幅は、一般的な在来工法でしたら

通路の有効寸法=364センチ(壁の芯々)-13センチ(壁厚)-270センチ(キッチンサイズ)-2センチ(タイルや余裕寸法)=79センチになります。

ここに当てはまる場合としては、キッチン~食事スペースの通路、階段幅、廊下幅などです。

前回の「52センチ」と何が違うのかというと、今回の78cmという寸法は「人がすれ違う通路」であるということです。(常時ベッドの横を人がすれ違うことは、あまりありませんよね。だからベッドの横は人が歩くのに必要な「52センチ」をとります)

最低ということなので広い分には問題ありませんが、ここもほどほどがちょうどいいのです。少し大きな家であれば、できれば90~104センチとれるとゆったりした感じになります。

(基本は家全体の大きさに合わせて調整するということになりますが、前回のキッチンとの違いは、その場所に人が停滞している時間が違うので無理に104センチとることはありません)

ですからたとえば家族が多い、予算に余裕があるという人は1メートルくらいとれるとかなりゆとりが出てきて使い勝手も良いでしょう。

まずこの数字「78センチ」という寸法も、ある程度頭の中に入れておきましょう。

注)これも8割方当てはまる標準的な寸法ですが、住む人の体の大きさによって多少違います

あなたが建築業者に確認すること

「ここの通路ちょっと狭そうだけど、正確には何センチですか?」

あなたにもチェックできるプロの設計ポイント

「置く(予定も含めた)家具から考える、その上で人が通る寸法もいつでも押さえて、ちょうど良い空間をつくる」